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飛行機に乗らずにマイルを貯める組み合わせ|3つの経路と手数料で結果が変わる話

クレジットカード比較

飛行機に乗らずにマイルを貯めることを、俗に「陸マイル」と呼びます。ただ、この言葉でひとくくりにされているものの中身は、実は性質のまったく違う3つの経路です。混ぜて考えると「どこから手をつければいいのか分からない」という状態になります。

この記事では、その3つの経路を分けて整理し、それぞれで結果を左右する要素(手数料・条件・かかる時間)を確認します。交換レートの細かい比較は別記事にまとめてありますので、ここでは「日常の行動をどう組み立てるか」に絞ります。記載の内容は記事執筆時点で公式に掲載されているものです。

ナビ助
ナビ助
陸マイルって聞くと難しそうだけど、経路は3つしかないんだ。分けて考えれば整理できるペン!

経路は3つに分けられる

経路 仕組み 結果を左右するもの
①ポイントを貯めてマイルに移行する カードや提携先のポイントを貯め、あとでマイルに交換する 交換レート、移行手数料、移行にかかる日数
②決済そのものでマイルが貯まる マイルが直接付く決済手段を使う 決済手段の対象範囲、上限、対象外の支払い
③提携サービスの利用でマイルをもらう 電気・通信などの契約でマイルが積算される 契約の条件、毎月の固定額

この3つは併用できます。むしろ1つに全部を寄せるより、性質の違う経路を組み合わせたほうが安定します。理由は、それぞれ弱点が違うからです。順に見ていきます。

経路①:ポイントを貯めてマイルに移行する

いちばん一般的な経路です。カードの利用でポイントを貯め、それをマイルに交換します。この経路で結果を大きく左右するのが、移行手数料です。

ANAの公式サイトには、次のように明記されています。「クレジットカード会社のポイントをマイルに移行する際には所定のお手続きが必要となり、一部を除き年度ごとに移行手数料が必要です(ANA ワイドゴールドカードなど一部カードは移行手数料が無料です)。また、積算マイル数はクレジットカード会社やご利用内容などにより異なります。」

ここから読み取れることは3つあります。

  1. 移行には手続きが要る。自動ではない
  2. 手数料は年度ごとにかかる場合がある。カードによっては無料
  3. 何ポイントが何マイルになるかは、カード会社と利用内容によって違う

つまり「還元率1%のカードだからマイル還元率も1%」とはならないということです。手数料を払ってレートを上げるコースを選ぶのか、手数料無料のカードを選ぶのかで、年間の手取りは変わります。カード会社ごとのコースと手数料の比較はクレジットカードのポイントをANAマイルに移行する方法をまとめた記事、JAL側はJALマイルへの移行を整理した記事で扱っています。ポイントの単位をそろえて比べたい場合はポイント交換レートを比較した記事が役立ちます。

ポイント

移行手数料が年度ごとにかかるタイプの場合、少額を何度も移行しても手数料は増えません(同一年度内であれば)。逆に、年に一度しか移行しないなら、レートの高いコースの手数料が割に合うかを年間の移行量で判断することになります。

手数料を払うコースと無料のコースのどちらが得かは、年間の移行量を電卓で当てはめてみるとすぐに比べられます。

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経路②:決済そのものでマイルが貯まる

ポイントを経由せず、決済した時点でマイル口座に入る仕組みがあります。航空会社が提供している決済サービスがこれにあたります。

この経路の利点は、移行の手間と手数料がかからないことです。ポイントの有効期限を気にしながら移行タイミングを計る必要もありません。一方で弱点もあります。決済サービスには使えない支払いの範囲が決められていて、そこは自分で選べません。

たとえば、ある航空会社系の決済サービスでは、月額・継続契約の利用料金(公共料金、電話料金、保険料、各種月会費など)、ガソリンスタンドでの支払い、高速道路通行料金(有人ブース)、各種プリペイド・電子マネーの購入やチャージ代金、換金性の高い商品の購入などが、原則として利用できない支払いとして公式に列挙されています。固定費をここに寄せるという発想は成立しにくいということです。

また、チャージには1回・1日・1か月ごとの上限が設けられているのが普通です。上限があるということは、この経路だけで大量に貯めることはできないという意味でもあります。具体的な数字と手順はANAマイルへの移行を扱った記事とあわせて、本サイトのANAマイルの貯め方の記事で整理しています。

ナビ助
ナビ助
「使えない支払い」のリストって、たいてい公式の下のほうに小さく載ってるんだ。組む前にそこを読むのが近道ペン!

経路③:提携サービスの利用でマイルをもらう

3つ目は、電気や通信などの契約でマイルが積算される仕組みです。これは率ではなく定額で設計されていることが多く、他の2つとは性質が違います。

ANAの公式サイトを例に見てみます。ANAでんきの特典内容には、次のように記載されています。

対象 積算マイル
ANAカード会員 毎月300マイル
ANAマイレージクラブ会員 毎月200マイル

ANAカード会員として扱われるのは、公式によれば「ANAでんきにお申し出いただいているANAマイレージクラブ会員のマイル口座に有効なANAカード(クレジットカード機能付き)が紐づいている場合」です。特典の適用条件は「マイル積算月の前月末時点でANAでんきをご利用中であること」とされています。

毎月300マイルなら、年間で3,600マイルです。電気代がいくらでも定額なので、電気の使用量が少ない世帯ほど「率」に直したときの効率は上がります。逆に大家族で電気代が高い世帯は、率としては下がることになります。ここは自分の家庭の状況で判断する部分です。

なお、こうした提携サービスには「契約を切り替える」という手間が伴います。公式には「ANAでんきに切り替えるにあたって、現在ご契約中のでんき会社への連絡は不要です」「初期費用や切替費用等のお金がかかることは一切ありません」と案内されていますが、加入条件として「マンション一括受電サービスを導入している集合住宅、オール電化住宅にお住まいのお客様」「季時別プラン、法人契約、一部プランをご利用のお客様」は申し込めないとされています。まず自分が対象かどうかの確認からです。

ポイントサイトを使う前に確認したい3点

陸マイルの話題では、ポイントサイトを経由して大量のポイントを獲得し、それを移行するという方法が語られることがあります。この記事では特定のポイントサイト名は挙げません。理由は、運営状況や交換条件が変わりやすく、記事執筆時点で各サイトの現状を一次情報として確認しきれなかったためです。確認できないものを名前入りで紹介するのは、読者にとって危険だと考えています。

そのうえで、もしポイントサイトを使う場合に自分で確認すべきことを3点挙げます。

注意

(1)運営会社と、いまも運営が続いているかを公式サイトで確認する
(2)交換ルートの各段階を1つずつ確認する。ポイントサイト→中間ポイント→マイル、という経路なら、それぞれの交換レート・手数料・所要日数を、各サービスの公式ページで確かめる
(3)1つでも確認できない段階があるルートは使わない。途中で交換が止まると、そこにポイントが滞留します

とくに(2)が重要です。交換ルートは途中の1社の都合で条件が変わります。「以前は交換できた」という情報は当てになりません。ポイントサイト経由でカードを作る場合の注意点はポイントサイト経由でクレジットカードを作る際の注意点をまとめた記事で整理しています。

3つの経路をどう組み合わせるか

それぞれの弱点を並べると、組み合わせ方が見えてきます。

経路 強み 弱み
①移行 金額の大きい支払いをそのまま乗せられる 手数料がかかる場合がある/移行に日数がかかる/レートが変わりうる
②決済で直接 手数料も移行の手間もない 使えない支払いの範囲が広い/上限がある
③提携サービス 手をかけずに毎月積み上がる 定額なので伸びない/契約の切り替えが必要

現実的な組み立ては、こうなります。

  1. 金額の大きい支払い(家賃・税金・大きな買い物)は経路①に乗せる。ただし移行手数料を年間の移行量で割って、実質のコストを把握しておく
  2. コンビニやスーパーなど日常の小さな支払いは経路②に乗せる。上限の範囲で回す
  3. 電気などの契約は経路③に切り替えられるかを確認する。定額なので放っておいても積み上がる
  4. ポイントの有効期限とマイルの有効期限を、それぞれカレンダーに入れておく

期限の管理は、スマホのカレンダーのほか、目に入る場所に置ける書き込み式のカレンダーに書いておくのも一つの方法です。

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ナビ助
ナビ助
全部やろうとすると疲れちゃうから、まずは③から始めるのがおすすめなんだ。1回設定したらあとは自動で積み上がるペン!

「1マイル◯円」という換算について

マイルの価値を語るときに「1マイル2円」「1マイル4円」といった換算がよく使われます。ただ、この数字には根拠が要ります。

根拠として成立するのは、実際に自分が交換する予定の特典と、その特典を現金で買った場合の金額を突き合わせた場合です。たとえば「この区間の特典航空券に必要なマイル数」と「同じ区間の航空券の販売価格」を並べれば、そのケースにおける1マイルあたりの価値が出ます。この計算は路線・時期・座席クラスで大きく変わります。

逆に、根拠なく一律の換算を当てはめると、判断を誤ります。この記事では一律の換算値は示しません。自分が使う予定の特典で計算してください。マイルの使い道そのものについては、本サイトの特典航空券や宿泊特典の記事で扱っています。

貯め方と使い方の全体像を1冊で押さえておきたい方は、マイルの仕組みを解説した本を手元に置いておくと、自分に合う経路を考えるときの参考になります。

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よくある質問

Q1. 移行手数料は毎回かかりますか

カードによります。ANAの公式サイトには「一部を除き年度ごとに移行手数料が必要です(ANA ワイドゴールドカードなど一部カードは移行手数料が無料です)」と記載されています。自分のカードの条件は、カード会社のサイトで確認してください。

Q2. 貯めたポイントはいつマイルになりますか

移行手続きから反映まで日数がかかります。カード会社によって所要日数が違うため、特典航空券の予約に間に合わせたい場合は逆算が必要です。カード会社ごとの日数は本サイトの移行記事で整理しています。

Q3. 提携サービスのマイルは、カードのポイントと二重に貯まりますか

仕組みが別なので、条件を満たしていれば両方付きます。たとえば電気の契約でマイルが積算され、その電気料金をカードで払えばカードのポイントも貯まる、という形です。ただし対象外の扱いになるケースもあるため、各サービスの注記を確認してください。

Q4. ポイントサイトは使わないほうがいいですか

使うなという話ではありません。使う場合に、運営状況と交換ルートの各段階を自分で確認してください、ということです。1つでも確認できない段階があるルートは避けてください。

Q5. ANAとJAL、どちらを狙うか決めたほうがいいですか

1つに絞ったほうが貯まるスピードは上がります。ただし、行きたい路線に就航しているかどうかが最終的な使い勝手を決めます。移行先を検討する際はANAマイル移行の記事とJALマイル移行の記事を並べて比べてみてください。

Q6. マイルの有効期限はどう管理すればいいですか

マイルにもポイントにも期限があり、しかもルールが違います。カード会社のポイント期限、マイルの期限、それぞれをカレンダーに入れておくのが実用的です。ポイント側の期限の考え方は本サイトのポイント有効期限の記事で扱っています。

まとめ

飛行機に乗らずにマイルを貯める組み合わせは、次のように整理できます。

  • 経路は3つ。①ポイントを移行する ②決済で直接マイルが貯まる ③提携サービスで積算される
  • ①の結果を左右するのは移行手数料と交換レート。ANA公式にも「一部を除き年度ごとに移行手数料が必要」と明記されている
  • ②は手数料も移行の手間もないが、使えない支払いの範囲が広く、チャージ上限がある
  • ③は定額。ANAでんきの場合、ANAカード会員で毎月300マイル、ANAマイレージクラブ会員で毎月200マイル
  • ポイントサイトを使うなら、運営状況と交換ルートの各段階を自分で確認する

一次情報はANAマイレージクラブのマイルを貯めるページ、ANAでんきの公式ページ、ANAカードマイルプラスの公式ページで確認できます。

ナビ助
ナビ助
経路を分けて考えられるようになったら、もう自分で判断できるはずなんだ。あとは自分の生活に合うやつを選ぶだけペン!

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