消費者金融からの借入やキャッシングの契約は、主にJICC(株式会社日本信用情報機構)に登録されています。カードの申し込みやローンの計画を立てる前に、自分の登録内容を確認したいときはJICCに開示請求をします。
この記事では、JICCの開示手続きの方法と費用、所要日数、そして届く「信用情報記録開示書」に何が書かれているのかを、JICCの公式サイトと公式資料にもとづいて整理します。CICやKSCとは手数料も所要日数も違うので、そこも含めて確認していきます。

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JICCはどんな機関か
JICCの公式サイトによると、JICCは平成22年(2010年)3月11日に貸金業法に基づく指定信用情報機関として内閣総理大臣から指定を受けています。会員については、全国銀行個人信用情報センターの公式サイトに「主に貸金業、クレジット事業、リース事業、保証事業、金融機関事業等の与信事業を営む企業を会員とする個人信用情報機関」と紹介されています。
開示で確認できる情報について、JICCの公式サイトは「氏名、生年月日、電話番号、利用金額、残高、遅延、法的手続きの有無など」と案内しています。
開示方法はスマホ申込と郵送の2つ
JICCの本人開示は、スマートフォンアプリからの申込みと郵送の2つです(記事執筆時点)。公式サイトの案内メニューに窓口での受付は掲載されていません。
| 項目 | スマホ申込 | 郵送 |
|---|---|---|
| 手数料 | 700円(税込) | 2,177円(税込)/速達希望の場合は2,511円 |
| 支払方法 | クレジットカード、携帯キャリア決済 | コンビニで購入する「郵送開示利用券」 |
| 受取までの日数 | 1〜3日程度(土日祝日、年末年始を除く) | 書類到着後7日から10日 |
| 受取方法 | スマホアプリからPDFをダウンロード | 本人限定受取郵便(特例型・転送不要) |
| 本人確認 | マイナンバーカードによる認証 | 本人確認書類2点(A群+B群) |
いずれも記事執筆時点のJICC公式の記載です。手数料は改定されることがあるため、申し込む前に公式ページで最新の金額をご確認ください。
開示書を読む前に信用情報の仕組みをひととおり押さえておきたい方は、信用情報やクレジットの基本を扱った本を1冊読んでおくのも一つの方法です。
スマホ申込の手順
JICC公式では、次の5ステップで案内されています。
STEP1 JICC専用スマホアプリをダウンロードし、トップページで「信用情報開示の申込」を選択
STEP2 マイナンバーカードによる本人認証
STEP3 氏名や生年月日等のお客さま情報を入力
STEP4 手数料の支払い(クレジットカードまたは携帯キャリア決済)
STEP5 スマホアプリで開示結果を受取り
利用できる時間と環境
JICC公式によると、スマホアプリは365日利用できますが、次の時間は除かれます。「午前3時〜午前4時」「毎月第3木曜日の午前0時〜午前8時」。対応OSはiOS18以降(iPad、iPodは非対応)とAndroid OS 16以降と案内されています。
本人認証には「マイナンバーカードの署名用電子証明書の暗証番号(6〜16桁の大文字英数字)」が必要です。
支払いはiPhoneだと選択肢が限られる
手数料の支払方法について、公式には「iPhoneからお申込みをいただく場合、『②携帯キャリア決済』はご利用いただけません。『①クレジットカード』をご利用ください」という注記があります。
ダウンロード期限に注意
受取について、公式は「ダウンロード可能通知より30日以内に開示結果をダウンロードください」と案内しています。開示結果の確認にはパスワードの入力が必要で、そのパスワードは本人認証の前に登録したメールアドレスに届きます。開示結果はPDFでスマートフォンに保存できます。

郵送申込の手順
スマートフォンでの手続きができない場合は郵送です。JICC公式では、必要なものが次のように整理されています。
1. 本人確認書類2点:A群(原本)1点+B群1点
A群=現住所(送付先)が記載され、発行日から3か月以内の原本(住民票の写し、印鑑登録証明書、戸籍の附票の写し)。コピー不可。
B群=氏名・生年月日の記載がある面のコピー(運転免許証、パスポート、在留カード、マイナンバーカード表面、障がい者手帳、健康保険の資格確認書、戸籍謄本・抄本など)
2. 信用情報開示申込書:JICCのフォームに入力し、QRコード付きの申込書をPDFで印刷
3. 手数料:コンビニで「郵送開示利用券」を購入して同封
定額小為替は使えない
ここが他機関と異なる点です。JICC公式は「コンビニエンスストアにて郵送開示利用券を購入してください。(定額小為替証書による受付は行っておりません。)」と明記しています。
郵送開示利用券は、セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソン、ミニストップのマルチコピー機またはLoppiで購入でき、商品番号は「0267188」と案内されています。利用券の有効期限は発行日から6か月で、購入後の返金はできません。
手数料に含まれるもの
公式には「上記手数料には開示結果の郵送料金(本人限定受取郵便(特例型))及びコンビニチケット発行手数料を含みます」と説明されています。開示結果は本人確認書類A群に記載の現住所へ、本人限定受取郵便(特例型・転送不要)で郵送されます。
JICC公式には「送付先住所と本人確認書類の住所が異なる場合、郵便局によっては、開示結果が受け取れないケースがあります」という注意があります。また、通知カード(顔写真なし)は本人確認書類として利用できないこと、有効期限が切れた書類は受け付けられないことも明記されています。
郵送で申し込むときは、本人確認書類・申込書・利用券をひとつのファイルにまとめておくと、同封し忘れを防ぎやすくなります。届いた開示書の保管にも使えます。
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届く「信用情報記録開示書」の中身
JICCの開示結果は「信用情報記録開示書」という名称です。JICCが公開している詳細版の項目説明書によると、情報はファイルDとファイルMという二つのファイルに分かれています。
| ファイル | 公式の説明 |
|---|---|
| ファイルD | 貸金業者からの借入情報等、キャッシングの契約が主に登録されています |
| ファイルM | クレジットや金融機関等の契約が主に登録されています。金額は1,000円単位です |
開示書の概要ページには、契約内容の件数、本人申告コメント・サービス情報の件数、そして会員照会記録の件数が表示されます。会員照会記録は「契約・申込時の照会」と「契約後の照会」に分けて表示され、公式の説明では前者が「契約・申し込みに際してのお客様の返済能力を調査する目的での照会」、後者が「契約中のお客様の返済能力を調査する目的での照会」とされています。
「異動参考情報等」の欄
支払いに問題があった場合、「異動参考情報等」の欄に区分が表示されます。JICCの公式資料には、それぞれの定義が書かれています。ファイルM(クレジット等)の主な区分は次のとおりです。
・元本・手数料遅延:約定返済日から61日以上、または3か月以上元本・手数料ともに遅延している情報
・元本遅延/手数料遅延:同じ条件で、元本のみ/手数料のみが遅延している情報
・遅延解消:遅延ではなくなった、全額の入金があった、支払条件変更後に3回以上正常に入金が行われた、のいずれかに該当した場合の情報
・保証履行:保証会社がお客様に代わって契約先に支払いを行った情報
・代位弁済:契約先が保証会社または第三者等から一括弁済を受けた情報
・強制解約:支払い能力の欠如等により、契約先が強制的に契約または会員資格を取り消した情報
・破産申立/特定調停/民事再生:それぞれの法的手続を申し立てた情報
ファイルD(貸金業者からの借入等)では「延滞」の定義が「入金予定日から3か月以上何ら入金がなく元金、利息ともに遅延している情報」とされており、ファイルMの遅延の定義とは条件の書き方が異なります。
うっかりの残高不足をふせぐには、毎月の引き落とし予定を先に書き出しておくのが手堅い方法です。書き込み式の家計簿で支払い予定を管理するのも一つの方法です。
登録期間は契約日で分かれる
JICCの登録期間には、契約日による分岐があります。公式サイトの「信用情報の内容と登録期間」によると、契約内容・返済状況に関する情報の登録期間は次のとおりです(記事執筆時点)。
| 契約日 | 登録期間 |
|---|---|
| 2019年9月30日以前 | 契約継続中及び完済日から5年を超えない期間(延滞情報については延滞継続中、延滞解消の事実に係る情報については当該事実の発生日から1年を超えない期間) |
| 2019年10月1日以降 | 契約継続中及び契約終了後5年以内 |
取引事実に関する情報(債権回収、債務整理、保証履行、強制解約、破産申立、債権譲渡等)についても同様に契約日で分かれ、2019年10月1日以降は「契約継続中及び契約終了後5年以内(ただし、債権譲渡の事実に係る情報については当該事実の発生日から1年以内)」とされています。

JICCの開示についてのよくある質問
Q1. 開示にかかる費用はいくらですか?
JICC公式によると、記事執筆時点でスマホ申込が700円(税込)、郵送が2,177円(税込)です。郵送で速達を希望する場合の購入金額は2,511円と案内されています。
Q2. 窓口で開示できますか?
JICCの公式サイトで案内されている本人開示の方法は、スマホ申込と郵送です(記事執筆時点)。窓口で受け付けるメニューは掲載されていません。郵送の送付先には「開示窓口宛」という宛名が使われていますが、これは郵送の宛先です。
Q3. 何日くらいで結果が届きますか?
スマホ申込は「1〜3日程度(土日祝日、年末年始を除く)」、郵送は「申込書類が当社に到着後、7日から10日」と案内されています。即日で結果が出る仕組みではない点に注意してください。
Q4. 定額小為替で手数料を払えますか?
郵送開示について、JICC公式は「定額小為替証書による受付は行っておりません」と明記しています。コンビニで郵送開示利用券を購入する方式です。
Q5. 何歳から開示を申し込めますか?
JICCの利用規約には「本サービスの申し込みは、満15歳以上の本人(当該本人が死亡している場合におけるその法定相続人等を含みます。)又はその代理権を有する方に限る」という定めがあります。
Q6. 登録内容が間違っているときはどうすればいいですか?
JICCの開示書の案内には「登録されている内容が事実と異なっている場合は、対象となる情報の登録会社へお問い合わせください」とあります。JICCへの問い合わせも可能ですが「開示日から2か月経過した場合は、再度、信用情報の開示手続きをお願いしております」と書かれています。
Q7. CICやKSCの情報もまとめて見られますか?
見られません。開示請求は機関ごとに行います。三機関の役割の違いや情報交流の仕組みは信用情報を確認する方法でも取り上げています。
まとめ
JICCの開示は、スマホと郵送で費用も日数も大きく違います。急いでいるならスマホ申込、マイナンバーカードが手元にないなら郵送、という選び分けになります。
・JICCは貸金業法に基づく指定信用情報機関で、消費者金融などの借入情報が中心
・本人開示はスマホ申込と郵送の2つ。窓口のメニューはない
・スマホ申込は700円(税込)、受取まで1〜3日程度
・郵送は2,177円(税込)、速達希望なら2,511円。書類到着後7日から10日
・郵送は定額小為替が使えず、コンビニの郵送開示利用券(商品番号0267188)を購入する
・開示書はファイルDとファイルMに分かれている
・登録期間は契約日が2019年10月1日より前か後かで書き方が変わる
手数料や手続きは改定されることがあります。この記事の内容はいずれも記事執筆時点のJICC公式の記載にもとづくものです。申し込む前に、以下の公式ページで最新の内容をご確認ください。

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