JALマイルを効率よく貯めたいと考えたとき、フライト以外での主力になるのがクレジットカードのポイント移行です。ただしJALマイルへの移行は、ANAマイルへの移行とは提携先の顔ぶれもレートも違います。同じカード会社でも、JALには移行できてANAには移行できない、あるいはその逆という組み合わせが実際に存在します。
この記事では、実際に移行手続きを行うカード会社側の公式サイトに記載された内容をもとに、JALマイルへの移行レート・最低単位・所要日数を整理します。数値はすべて記事執筆時点のものです。

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レートは「移行する側」のカード会社の記載で確認する
マイルの交換レートは、航空会社側とカード会社側の両方に案内が出ていることがあります。この記事ではカード会社側の記載を基準にしています。理由は単純で、実際にポイントを減らしてマイルを送り出す手続きを行うのはカード会社側であり、最低単位や所要日数といった実務的な条件もそちらに書かれているためです。
この考え方は珍しいものではありません。楽天ポイントの公式サイトにも、掲載している交換レートや交換単位の情報は最新ではない可能性があるため、最新の情報は各提携サービス会社のページで確認するようにという注意書きが出ています。
カード会社別のJALマイル移行レート
記事執筆時点で、各社の公式サイトに掲載されているJALマイルへの移行レートは次のとおりです。
| カード会社/ポイント | JALマイルへの移行レート | 出典ページ |
|---|---|---|
| オリコ(オリコポイント) | 1,000オリコポイント=500マイル | オリコ公式のJALマイル移行ページ |
| クレディセゾン(永久不滅ポイント) | 200ポイント=500マイル | STOREE SAISONのJALマイル交換ページ |
| 三菱UFJニコス(グローバルポイント) | 200ポイント=400マイル | 三菱UFJニコス公式のポイント移行ページ |
| JCB(J-POINT) | 1ポイント=0.6マイル | JCB公式のポイント交換レート一覧 |
| Pontaポイント | 1ポイント=0.5マイル | PontaWebのポイント交換ページ |
数字を見ると、永久不滅ポイントの「200ポイント=500マイル」がひときわ大きく見えます。ところがこれは、永久不滅ポイントが1,000円の利用で1ポイントしか貯まらないためです。レートの数字が大きいポイントほど、貯めるのに必要な金額も大きいという関係になっています。
1万円の利用が何マイルになるか
そこで、各社の公式サイトに記載された獲得レートを掛け合わせて、共通の単位に揃えてみます。
| ポイント | 基本の貯まり方 | 1万円で貯まるポイント | JALマイル換算 |
|---|---|---|---|
| オリコポイント | 100円につき1ポイント | 100ポイント | 50マイル |
| J-POINT(JCB) | 200円(税込)につき1ポイント | 50ポイント | 30マイル |
| 永久不滅ポイント | 1,000円につき1ポイント | 10ポイント | 25マイル |
| グローバルポイント | 1,000円ごとに1ポイント | 10ポイント | 20マイル |
単位を揃えると、レート表とはまったく違う並びになります。この揃え方についてはクレジットカードのポイント交換レートを比較した記事で詳しく解説しています。
この表は基本の獲得レートだけで計算しています。実際には特約店や優待サイト経由での上乗せ、年間利用額に応じたボーナスがあるため、使い方によって結果は変わります。

移行の単位と日数はカード会社ごとに違う
レートが決まっても、最低単位に届かなければ交換できません。所要日数も会社によって差があります。
| カード会社 | 最低単位 | 手数料 | 移行までの期間 |
|---|---|---|---|
| オリコ | 1,000オリコポイント以上、1,000オリコポイント単位 | 参加登録費・移行手数料無料 | 1日〜15日の申込分は翌月1日頃、16日〜末日の申込分は翌月15日頃 |
| 三菱UFJニコス | 200ポイント以上100ポイント単位 | 公式ページに手数料の記載なし | 約1〜2週間 |
| クレディセゾン | 200ポイント | 公式ページに手数料の記載なし | 手続き後3〜4週間ほどでマイル口座に反映 |
ここで気づいてほしいのが、同じオリコでもANAマイルとJALマイルで移行スケジュールが違うという点です。オリコ公式サイトによると、ANAマイルは1日〜15日の申込分を同月25日頃に移行するのに対し、JALマイルは翌月1日頃です。半月ほど差がつく計算になります。
手続きで引っかかりやすい条件
各社の公式サイトには、実際につまずきやすい注意点が書かれています。
- クレディセゾンのJALマイル交換ページには、交換の際に二要素認証を用いた本人確認が必要と記載されています。また、異なる永久不滅ポイント対象カードで交換手続きを複数回行う場合は、期間を2週間以上あけて再度利用するよう案内されています。
- オリコの公式サイトには、JALマイレージバンク会員のみ申し込み可能で、未入会の場合は事前の入会が必要と記載されています。あわせて、オリコの会員名義とJALマイレージバンクで名義が異なる場合はマイルへの移行ができないとされています。
- 同じくオリコの公式サイトには、JALマイレージバンク日本地区会員(日本在住)以外は移行手続きの対象外と明記されています。海外在住の方は事前に確認が必要です。
- オリコ・三菱UFJニコスともに、同一名義人以外への移行や、移行後にポイントへ戻すことはできない旨を案内しています。

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JALには移行できてもANAには移行できないカードがある
ここがJALマイルを狙うときの分かれ目になります。三菱UFJニコスのポイント移行ページに掲載されている移行先を記事執筆時点で確認すると、Pontaポイント、楽天ポイント、nanacoポイント、JALマイレージバンク、dポイント、Pontaポイント(au)、ベルメゾン・ポイント、ビックポイント、ヨドバシゴールドポイントが並んでいます。
この一覧に、ANAマイルは含まれていません。ANA公式サイトの提携ポイント一覧にも三菱UFJニコスのグローバルポイントは掲載されていないため、両方の公式サイトで整合しています。三菱UFJカードを持っていてマイルを貯めたい場合、行き先はJALに絞られるということです。
逆に、オリコとクレディセゾンはJAL・ANAの両方に移行できます。どちらの航空会社を使うか決まっていない段階では、両方に道が残っているカードを選んでおくと後から選択肢を残せます。
三菱UFJニコスは公式サイトで、DCカードとMUFGカードのシステム統合にともないTOKYU POINTへの移行を終了したこと、電子ギフト券への商品交換を2026年4月12日をもって終了したことを案内しています。移行先の一覧は入れ替わるため、貯め始める前に現在の顔ぶれを確認しておくと安心です。
PontaポイントとJALマイルは、行きと帰りでレートが違う
これは知らないと損をしやすい仕組みです。PontaWebの公式ページに掲載されている交換レートを、記事執筆時点でそのまま抜き出します。
| 方向 | 条件 | 交換レート |
|---|---|---|
| Pontaポイント → JALマイル | 条件の区分なし | 1ポイント=0.5マイル |
| JALマイル → Pontaポイント | 3,000マイル以上10,000マイル未満 | 1マイル=0.5ポイント |
| JALマイル → Pontaポイント | 10,000マイル以上 | 1マイル=1ポイント |
まず注目したいのは、JALマイルからPontaポイントへ戻すとき、10,000マイル以上まとめて交換するかどうかでレートが2倍変わる点です。5,000マイルを交換すると2,500ポイントですが、10,000マイルなら10,000ポイントになります。少しずつ交換すると、半分の価値で手放すことになります。
そしてもう一点。Pontaポイントは1ポイントで0.5マイルにしかならないのに、10,000マイル以上なら1マイルが1ポイントで戻ってきます。つまり20,000ポイントをマイルにすると10,000マイル、それをPontaポイントに戻すと10,000ポイントです。往復させると半分になるため、行ったり来たりさせる使い方は向いていません。移行は行き先を決めてから一方向で行うものだと考えてください。

よくある質問
Q1. どのカードのポイントがJALマイルに向いていますか?
1万円の利用あたりで揃えると、オリコポイントが50マイル、J-POINTが30マイル、永久不滅ポイントが25マイル、グローバルポイントが20マイルという計算になります。ただし特約店での上乗せや年会費、付帯サービスまで含めると評価は変わりますので、日常の使い方と合わせて判断してください。
Q2. 最低単位に届かないポイントはどうすればいいですか?
家族カードのポイントを合算できる仕組みがあれば、それでまとめる方法があります。クレディセゾンは本人と家族の永久不滅ポイントを100ポイント以上100ポイント単位で合算・移行できると公式サイトに記載しています。三菱UFJニコスのグローバルポイントは、本人会員と家族会員の獲得ポイントを合算して表示する仕組みです。
Q3. 移行の申し込みからマイルが反映されるまで、どのくらい見ておけばいいですか?
公式サイトの記載では、三菱UFJニコスが約1〜2週間、オリコが申込時期に応じて翌月1日頃または翌月15日頃、クレディセゾンが3〜4週間ほどです。特典航空券を狙う場合は、1か月以上の余裕を見ておくと安心です。
Q4. 移行したマイルをポイントに戻せますか?
オリコの公式サイトには「一度マイルへ移行した後は、オリコポイントに戻すことはできません」と明記されています。またPontaポイントのようにマイルから戻せるルートがある場合でも、前述のとおりレートが不利になることがあります。移行は片道と考えてください。
Q5. 名義が違うとどうなりますか?
移行できません。オリコの公式サイトには、オリコの会員名義とJALマイレージバンクで名義が異なる場合はマイルへの移行ができないと記載されています。結婚などで姓が変わった場合は、両方の登録内容を揃えてから手続きしてください。
Q6. 期間限定ポイントやキャンペーンで得たポイントも移行できますか?
ポイントの種類によって扱いが分かれます。楽天カードの公式サイトには、楽天Edyやマイルに交換できるポイントは通常ポイントのみと記載されています。キャンペーンで受け取ったポイントは移行に使えないことがあるため、保有ポイントの内訳を確認してから計画を立ててください。
まとめ
JALマイルへの移行は、まず自分のカードがJALマイルに移行できるかを確認し、次に1万円あたりのマイル数に揃えて比べ、最後に単位と日数を確認するという順番で見ていくと迷いません。三菱UFJカードのようにJALには移行できてANAには移行できないケースもあるため、この確認は最初に済ませておく価値があります。
JALマイルが貯まるカードそのものを比較したい方はJALマイルが貯まるクレジットカードを紹介した記事を、JALカードのランク選びはJALカードを比較した記事をご覧ください。ANAマイルへの移行と比べたい方はANAマイルへの移行方法をまとめた記事もあわせてどうぞ。
本文の数値は記事執筆時点の各社公式サイトの記載です。条件は改定されますので、手続き前にオリコのJALマイル移行ページ、三菱UFJニコスのポイント移行ページ、PontaWebのポイント交換ページで最新の内容をご確認ください。
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