確定申告の準備をしていて、あるいは家計を1年分まとめて見直そうとして、「カードの明細をExcelに取り込みたい」と思ったことはないでしょうか。画面をスクロールしながら手で打ち直すのは、件数が増えるほど現実的ではなくなります。
そこで使うのがCSVでのダウンロードです。ただしこの機能、すべてのカード会社が同じように対応しているわけではありません。パソコンからしか落とせない会社、1か月分ずつしか落とせない会社、さかのぼれる期間が違う会社と、条件がバラバラです。
この記事では、各社の公式情報から確認できたCSVダウンロードの対応状況を整理し、あわせてダウンロードしたファイルがExcelで文字化けしたときの対処法まで解説します。文字化けは仕組みを知っていれば数十秒で直せるので、ここでつまずいて諦めるのはもったいないところです。

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まずは対応状況を一覧で
公式サイトやFAQで確認できた内容を整理します。仕様は変更されることがあるため、記事執筆時点の情報として参考にしてください。
| カード会社 | CSVダウンロード | さかのぼれる期間 | 主な条件 |
|---|---|---|---|
| JCB | 対応(PDF・CSV) | 最長15ヵ月分(MyJCB登録前の明細は過去6ヵ月分のみCSV) | MyJCBから。1回のダウンロードは1ヵ月分のみ。法人使用者・家族カードのIDではダウンロード不可 |
| 楽天カード | 対応(PDF・CSV) | 過去15カ月以内の確定した明細 | WEB明細サービスの登録が必要。CSVはパソコン版の楽天e-NAVIからのみ |
| イオンカード | 対応(PDF・CSV) | AEON Payアプリは過去12ヶ月分、暮らしのマネーサイトは過去24ヶ月分 | 本人確認(カードの有効期限とセキュリティコード)が必要 |
| エポスカード | 月別ご利用履歴はPDF・CSVに対応 | 月別ご利用履歴は2006年3月以降、お支払履歴は過去12ヵ月 | パソコンのみのサービス。ご利用代金明細書はPDFのみ |
| 三井住友カード | WEB明細で「明細データのダウンロード」に対応と案内 | 最大15ヵ月分の明細を確認できると案内 | WEB明細サービスの登録が必要。ファイル形式の明記は公式ページで確認できず |
いちばん目を引くのは、楽天カードとエポスカードがパソコン限定という点です。スマートフォンだけで完結させようとすると、この二社ではCSVを手に入れられません。
カード会社別・ダウンロードの中身を詳しく
JCB|形式は充実、ただし1か月ずつ
JCBの公式FAQは、明細のダウンロードについて「会員専用WEBサービス『MyJCB』からPDF・CSV形式でダウンロードできます」と明記しています。
ダウンロードできる範囲は「最長15ヵ月分の明細」で、「金額確定後の明細」が対象です。確定のタイミングについては「毎月24日前後に支払金額が確定します」と案内されています。
注意したいのは2点です。ひとつめは「MyJCB登録前の明細は、過去6ヵ月分のみCSV形式でダウンロードできます」という条件です。MyJCBに登録した時期によって、CSVで取れる範囲が短くなります。
ふたつめは作業量です。公式の手順の中に「ダウンロードは1ヵ月分のみ可能です。他の月の明細は、下の手順5以降の操作でダウンロードしてください」と書かれています。1年分そろえたいなら、12回この操作を繰り返すことになります。
JCBの公式FAQには「法人使用者・家族カードのIDからログインしている場合、明細はダウンロードできません」と明記されています。家族カードの利用者が自分で明細を落とそうとしてもできないので、本会員のIDでログインする必要があります。
楽天カード|CSVはパソコン版のみ
楽天カードの公式FAQは、ダウンロードについてこう案内しています。「楽天e-NAVIまたは楽天カードアプリからダウンロードすることが可能です。※PDF形式もしくはCSV形式でのダウンロードとなります。CSV形式のダウンロードは、パソコン版楽天e-NAVIからのみ可能です」。
PDFはアプリでも落とせるが、CSVはパソコンからだけ、という切り分けです。さらに「WEB明細サービス」への登録が前提になっています。
公式FAQには編集の可否も表で示されており、PDF形式(パソコン・スマートフォン)は編集不可、CSV形式(パソコン)は編集可となっています。集計や仕分けをしたいならCSV一択です。
楽天カードは「15カ月」の壁が明確
楽天カードの公式FAQは、閲覧できる期間について「楽天e-NAVIでは過去15カ月以内の確定(お支払い金額変更受付期間中のものを含む)したご利用明細が閲覧可能となっております」としています。
そのうえで、こう続けています。「16カ月以上前のご利用明細は表示されませんので、確定申告等で過去分のご利用明細が必要となる場合は、定期的なダウンロードおよび、保管をしていただくことをおすすめしております」。
これはかなり実務的な注意です。15か月を過ぎると自分では取り出せなくなるため、必要になってから慌てても遅い、という構造になっています。なお公式FAQには、16カ月以上前の明細が必要な場合の相談窓口についても案内があります。
取りこぼしを防ぐには、ダウンロードする日をあらかじめ決めておくのが確実です。書き込み式のカレンダーに「明細を落とす日」と書いておくと、忘れにくくなります。

イオンカード|アプリとウェブで期間が違う
イオンカードの公式FAQは、「ご請求書明細書のダウンロードは、AEON Payアプリ(旧:イオンウォレット)や暮らしのマネーサイトからお手続きいただけます」としたうえで、期間の差を明記しています。「AEON Payアプリは過去12ヶ月分、暮らしのマネーサイトでは過去24ヶ月分をご確認いただけます」。
ウェブの方が1年分長くさかのぼれる計算です。長期分が必要なら暮らしのマネーサイトを使うことになります。
手続きには本人確認が入ります。公式FAQには「ダウンロードの際、『ご本人さまの確認(カードの有効期限とセキュリティコード)』が必要になります」とあるため、カードを手元に置いてから作業を始めてください。
イオンカードの公式FAQには、ダウンロードできないケースも挙げられています。「イオンデビットカード・退会済みカード・ご利用に制限が入っているカード、対象月のご請求がないカードについてはダウンロードいただけません」。解約したカードの明細を後から落とそうとしても取得できないので、解約の前にダウンロードしておく必要があります。
エポスカード|「明細書」と「履歴」で形式が違う
エポスカードは、明細まわりの用語が3つに分かれているのが特徴です。公式FAQには「エポスNetでご利用代金明細書や過去12ヵ月のお支払履歴、2006年3月以降の月別ご利用履歴をご確認いただけます」とあります。
そして形式についてはこう説明されています。「ご利用代金明細書はPDFのダウンロードがいただけますが、スマートフォンでご覧になる場合、閲覧環境や一部の端末からは閲覧できない場合がございます。また、お支払履歴は印刷、月別ご利用履歴はPDF・CSVのダウンロードがいただけますがパソコンのみのサービスとなります」。
| エポスカードの区分 | 形式 | 期間 |
|---|---|---|
| ご利用代金明細書 | 公式に記載なし | |
| お支払履歴 | 印刷 | 過去12ヵ月 |
| 月別ご利用履歴 | PDF・CSV(パソコンのみ) | 2006年3月以降 |
注目したいのは月別ご利用履歴で、2006年3月以降という、他社と比べてかなり長い期間を扱えます。長く使っているカードなら、過去の支出を振り返る材料としてかなり使えます。
三井住友カード|ダウンロードには対応、形式は要確認
三井住友カードのWEB明細サービスのページには、「紙でお送りしているご利用代金明細書に記載されている内容がご確認いただけます。ページイメージの印刷や明細データのダウンロード、他月お支払い分のWEB明細書へのリンクなど、WEBならではの便利な機能が満載です」と記載されています。
また同ページには「印刷も可能!最大15ヵ月分の明細を確認」とあります。ダウンロード機能自体は用意されていますが、CSVという形式名までは公式ページ上で確認できませんでした。実際の形式はVpassにログインしたうえで確認してください。この記事では推測で形式を書くことは避けます。
ダウンロードしたCSVがExcelで文字化けしたときの直し方
ここからが、実際に作業した人の多くがぶつかる問題です。落としたCSVをダブルクリックで開くと、日本語の店名が「譁�蟄怜喧縺�」のような読めない文字になることがあります。
原因は「文字コード」のすれ違い
CSVはただのテキストファイルなので、日本語をどのルールで記録するかという情報(文字コード)が別に必要になります。日本ではShift_JISとUTF-8という2つの方式が広く使われており、ファイルを書いたときの方式と、開くときに想定した方式が食い違うと文字化けします。
Excelは環境によって、CSVをダブルクリックで開いたときにShift_JISとして読もうとします。ファイルがUTF-8で書かれていると、そこで食い違いが起きます。
楽天カードは公式に対処法を案内している
この問題について、楽天カードの公式FAQは明確な指示を出しています。「明細書のダウンロード時に文字化け等が発生した場合」として、「CSV形式の場合:CSVファイルをダウンロード後、文字コードを『UTF-8』へ変換し開いてください」と記載されています。PDFの場合については「ブラウザ(Internet Explorer、Google Chrome、Safariなど)を変更後、再度ダウンロードください」とあります。
文字化けを直す実用的な手順(Windowsのメモ帳を使う場合)
1. ダウンロードしたCSVファイルを、Excelではなくメモ帳で開く
2. 中身が正しく表示されているか確認する
3. 「ファイル」→「名前を付けて保存」を選ぶ
4. 保存画面の下にある「文字コード」を切り替える(UTF-8で化けるならANSI/Shift_JIS、その逆も同様)
5. 保存したファイルをExcelで開く
Excelの「データの取得」から開く方法
ファイルを書き換えたくない場合は、Excel側で文字コードを指定して読み込む方法もあります。ExcelでCSVをダブルクリックせず、「データ」タブから「テキストまたはCSVから」を選ぶと、読み込み時に文字コードを選べる画面が出ます。ここで正しく表示される方式を選べば、元ファイルを触らずに済みます。
Googleスプレッドシートにアップロードして開く方法も有効です。UTF-8を前提に読み込むため、UTF-8のCSVならそのまま正しく表示されることが多くなります。
CSVをExcelで開くと、文字化け以外にも困ったことが起きます。カード番号の下4桁のような数字の並びが数値と判断されて先頭の0が消える、日付が勝手に別の書式に変わる、といった変換です。数字をそのまま扱いたい場合は、読み込みの段階で列の書式を「文字列」に指定しておくと安全です。
こうした読み込みの設定や、あとで出てくるピボットテーブルでの集計に慣れていない方は、Excelの入門書を1冊手元に置いておくと、つまずいたときに確認しやすくなります。
何のためにCSVを落とすのか、目的別の使い方
確定申告や経費精算のため
事業用の支出をカードで払っている場合、明細をそのまま会計ソフトに取り込めると作業が一気に減ります。会計ソフト側にはCSVを読み込む機能が用意されていることが多く、たとえばfreee会計の公式ヘルプには、同期に対応していない口座について「明細をCSVファイル形式などでダウンロードが可能なケースがあります。明細ファイルのダウンロードが可能な場合は、『明細アップロード』機能をご利用いただくことで、freee会計で登録した口座に一括で明細を取り込むことができます」と記載されています。
会計ソフトとカードの連携についてはfreeeにクレジットカードを連携する設定手順で詳しく扱っています。
家計の見直しのため
1年分のCSVをExcelにまとめると、店名ごとの合計や月ごとの推移をピボットテーブルで一気に出せます。家計簿アプリの自動分類では拾いきれない、自分なりの分け方をしたい場合に向いています。
記録として残しておくため
楽天カードが公式に「定期的なダウンロードおよび、保管をしていただくことをおすすめしております」と書いているとおり、明細はカード会社側で永久に保管されているわけではありません。見られるうちに手元へ移しておくという発想が要ります。保管期間の考え方はクレジットカードの利用明細はいつまで保管すべき?にまとめています。

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作業を効率よく進める段取り
1. パソコンで作業する
楽天カードもエポスカードもCSVはパソコン限定です。最初からパソコンを開いた方が早く終わります。
2. WEB明細サービスに登録済みか確認する
楽天カードは「WEB明細サービス」への登録がダウンロードの前提です。三井住友カードもWEB明細の申し込みが必要です。
3. カードを手元に置く
イオンカードはダウンロード時に有効期限とセキュリティコードの入力を求められます。
4. 保存用のフォルダを先に作る
JCBのように1か月ずつしか落とせない会社では、12個のファイルが手元にたまります。年ごと・カードごとにフォルダを分けておくと後で探しやすくなります。
5. 開く前にファイル名を整える
ダウンロード直後のファイル名は似たものになりがちです。「2026-01_楽天カード.csv」のように直しておくと迷いません。
落としたファイルをパソコンの中だけに置いておくと、故障や買い替えのときに一緒に失うおそれがあります。年に一度、USBメモリなどに控えを移しておくと、保管の面でも安心です。
よくある質問
Q1. すべてのカード会社がCSVに対応していますか?
していません。この記事で確認できた範囲でも、対応の形はバラバラです。エポスカードは「ご利用代金明細書」はPDFのみで、CSVに対応しているのは「月別ご利用履歴」です。三井住友カードは明細データのダウンロード機能があると公式に案内されていますが、形式の明記は公式ページ上で確認できませんでした。お使いのカードの実際の対応は、各社の会員サイトで確認してください。
Q2. スマートフォンだけでCSVを落とせますか?
会社によります。楽天カードの公式FAQは「CSV形式のダウンロードは、パソコン版楽天e-NAVIからのみ可能です」と明記しています。エポスカードも月別ご利用履歴のダウンロードについて「パソコンのみのサービスとなります」としています。一方、イオンカードはAEON Payアプリからのダウンロード手順が公式FAQに掲載されています。
Q3. 何年前までさかのぼれますか?
これも会社ごとに違います。JCBはCSVを含むダウンロードで最長15ヵ月分、楽天カードは過去15カ月以内、イオンカードは暮らしのマネーサイトで過去24ヶ月分と案内されています。エポスカードの月別ご利用履歴は2006年3月以降と、かなり長い期間に対応しています。
Q4. 1年分を一度に落とせますか?
JCBの公式FAQには「ダウンロードは1ヵ月分のみ可能です」と明記されており、月ごとの操作が必要です。他社についても一括ダウンロードの可否は公式で確認してください。
Q5. 解約したカードの明細は落とせますか?
イオンカードの公式FAQは「退会済みカード」をダウンロードできないケースとして明示しています。解約を予定しているなら、その前に必要な期間の明細を落としておくのが確実です。
Q6. 家族カードの分も落とせますか?
JCBは「法人使用者・家族カードのIDからログインしている場合、明細はダウンロードできません」と公式FAQで案内しています。本会員のIDでログインする必要があります。
Q7. 文字化けしたファイルは壊れているのですか?
いいえ、データ自体は無事です。開くときに想定した文字コードが違うだけなので、正しい文字コードで開き直せば元通りに読めます。楽天カードの公式FAQも、文字コードを「UTF-8」へ変換して開くよう案内しています。
まとめ
クレジットカード明細のCSVダウンロードは、対応の有無より「条件」を先に確認するのが近道です。
・JCBはPDF・CSVに対応。最長15ヵ月分だが、1回のダウンロードは1ヵ月分のみ。家族カードのIDでは不可
・楽天カードはCSVがパソコン版の楽天e-NAVI限定。閲覧できるのは過去15カ月以内
・イオンカードはアプリで過去12ヶ月分、暮らしのマネーサイトで過去24ヶ月分。有効期限とセキュリティコードの入力が必要
・エポスカードは月別ご利用履歴がPDF・CSVに対応。2006年3月以降と期間は長いがパソコンのみ
・三井住友カードは明細データのダウンロードに対応と案内。形式は公式ページでは確認できず
・文字化けは文字コードの食い違いが原因。楽天カードは公式にUTF-8への変換を案内している
・15か月を過ぎると自分では取り出せなくなる会社があるため、定期的に落として保管しておく
各社の公式情報は以下から確認できます。仕様は変わることがあるので、作業前に最新の内容をご確認ください。
- JCB よくあるご質問「カードご利用代金明細書のダウンロードはできますか?」
- 楽天カード よくあるご質問「過去分の利用明細を確認する方法を知りたい」
- イオンカード よくあるご質問「ご請求明細書(PDF・CSV)のダウンロード・印刷方法を教えてください。」
- エポスカード よくあるご質問「利用明細・利用履歴を確認したい」
- 三井住友カード WEB明細サービス

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