Vポイントは、ここ数年でもっとも大きく姿を変えた共通ポイントのひとつです。2024年にTポイントと統合され、さらに記事執筆時点では他社ポイント・マイレージへの移行サービスが終了しています。数年前の情報をもとに使い道を考えていると、いまは選べない交換先を前提にしてしまう可能性があります。
この記事では、三井住友カードとVポイントの公式サイトに記載されている内容だけを使って、いまのVポイントで何ができて何ができないのかを整理します。数値・条件はすべて記事執筆時点のものです。

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Vポイントには入り口が2つある
最初に押さえておきたいのが、Vポイントを扱う窓口が2系統あるという点です。ここを分けて考えないと、案内を読んでも噛み合いません。
1. 三井住友カードの会員サイト「Vpass」
クレジットカードの利用で貯まるVポイントを確認・交換する窓口です。
2. Vポイントサイト
お店での提示やアプリで貯まるVポイントを扱う窓口です。Tポイントを引き継いだ側の窓口にあたります。
三井住友カードの公式サイトには、VpassからID連携することで、豊富なジャンルの景品や他社ポイントへの交換などポイントの使い道が広がると記載されています。2つの窓口は自動でつながっているわけではなく、ID連携という手続きで結びつける仕組みです。
Vポイントの公式サイトにも、三井住友カードで貯めたVポイントと合算できるかという質問に対して、連携の手続きをするとポイントが合算できると案内されています。「同じVポイントなのに残高が分かれている」と感じたときは、この連携が済んでいるかを確認してください。
なお三井住友カードの公式サイトによると、クレジットカード申し込みの際にVポイントサービスに関する規約に同意した場合は自動でID連携され、モバイルVカードが使える状態になっているとのことです。ただし規約に同意した場合でも連携が行われないことがあるとも記載されているため、連携状況の確認ページで確かめておくと確実です。
他社ポイント・マイレージへの移行は終了している
ここが、いまのVポイントを語るうえで外せない変更点です。三井住友カードの公式サイトには、2026年3月31日(火)23時59分をもって、他社ポイント・マイレージへの移行はサービスを終了するという案内が掲載されています。
同じページに掲載されている「サービス終了先」の一覧は次のとおりです。
| 区分 | サービス終了先 |
|---|---|
| 他社ポイント移行 | ジョーシンポイント/「スターバックスカード」ポイント/「タリーズカード」ポイント/ビックポイント/ベルメゾン・ポイント/ヨドバシゴールドポイント/nanacoポイント/PiTaPaショップdeポイント/WAONポイント |
| マイレージ移行 | フライングブルーマイレージ/ブリティッシュ・エアウェイズ エグゼクティブクラブ Avios |
あわせて「終了する銘柄は順次追加させていただきます」という注記も出ています。この一覧が最終形とは限らないということです。
一方で、同じページには救いになる記載もあります。提携カード独自メニューは継続すること、そしてVポイントサイト側が提供する多数の交換メニューは引き続き利用できることが案内されています。交換の入り口がVpass側からVポイントサイト側に移ったと理解するのが実態に近い形です。
この案内は記事執筆時点で三井住友カードの公式サイトに「2026年2月9日(月)時点」として掲載されていたものです。ポイントプログラムの統廃合は続いていますので、交換を検討する際は、現在の公式案内をあらためてご確認ください。

いまの使い道は「1ポイント=1円」が軸になる
移行メニューが縮小した分、Vポイントの使い道は1ポイント=1円で使えるルートが中心になっています。三井住友カードの公式サイトに記載されている主な使い道を整理します。
| 使い道 | レート | 公式サイトの記載内容 |
|---|---|---|
| VポイントPayにチャージ | 1ポイント=1円 | ネットショッピング、Visaのタッチ決済対応加盟店、iD対応加盟店で利用できる |
| Visaプリペ、かぞくのおさいふにチャージ | 1ポイント=1円 | 残高にチャージできる |
| キャッシュバック(充当) | 1ポイント=1円分 | クレジットカードの支払い金額に充当できる |
| SBI証券での買付 | 1ポイント=1円分 | 投資信託や国内株式(現物)の買付に利用できる |
| Vふるさと納税 | 1ポイント=1円 | 自治体への寄付に利用できる |
| 三井住友銀行の振込手数料 | 記載なし | 振込時に振込手数料の割引に利用できる |
| モバイルVカードの提示 | 1ポイント=1円分 | Vポイント提携先でバーコード提示により利用できる |
キャッシュバックで気をつけたい落とし穴
支払い金額への充当は手軽ですが、公式サイトに赤字で書かれている注意があります。ポイントが支払い金額を超過していても、3か月繰越後の残高は失効し、現金が口座に振り込まれることはありませんという記載です。
つまり、その月の請求額を大きく超えるポイントを充当に回すと、余った分が消えてしまう可能性があります。まとまったポイントを持っている場合は、請求額に見合う分だけ充当し、残りはVポイントPayなど別のルートに回すほうが安全です。
投資に使う場合の注意
SBI証券での買付についても、公式サイトに条件が書かれています。クレジットカードで投資信託を積み立てる際に、Vポイントを利用して購入することはできないという内容です。クレジットカードで投資信託の積立をして貯めたVポイントは、ポイント投資には利用できると案内されています。積立の支払いに充てるのではなく、別途スポットで買い付ける形になると理解しておいてください。
ANAマイルとの関係
Vpass側の他社マイレージ移行は終了しましたが、ANAとVポイントのつながり自体はなくなっていません。ANA公式サイトの提携ポイント交換ページには、記事執筆時点で次の記載があります。
- Vポイント500ポイントごとに250マイル(VポイントからANAマイルへ)
- 10,000マイルごとにVポイント10,000ポイント(ANAマイルからVポイントへ)
ANAマイルからVポイントへは1マイルが1ポイントになるのに対し、VポイントからANAマイルへは2ポイントで1マイルです。行きと帰りでレートが違うため、往復させると目減りします。またANA公式サイトには、2026年4月22日申し込み分よりVポイントへの移行期間を変更し、1日あたりの交換口数は最大2口(20,000マイル)までになると記載されています。
ANAカードを持っている方が混乱しやすい点
三井住友カードが発行するANAカードでは、「ANAマイレージ移行可能ポイント」と「Vポイント」という2種類のポイントが別々に貯まります。公式サイトには、ログイン後のトップ画面に表示されるVポイントにANAマイレージ移行可能ポイントは含まれていないと明記されており、それぞれ別に交換手続きが必要とされています。
ANAマイレージ移行可能ポイントの残高は、Vpassの「照会・交換」から「ポイント残高履歴照会」または「ポイント有効期限照会」で確認できると案内されています。ANAマイルへの移行の詳しい手順はANAマイルへの移行方法をまとめた記事で解説しています。


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有効期限は最終変動日から1年
三井住友カードの公式サイトによると、Vポイントの有効期限は最終変動日(貯める・使う・交換する)から1年間です。貯める・使う・交換するといった動きがあるたびに期限が更新される仕組みになっています。
これは永久不滅ポイントのように有効期限がないタイプとは考え方が違います。カードを使い続けている限りは自然に更新されますが、解約後や休眠状態では1年で失効する可能性があるため、カードを整理するタイミングでは残高を確認しておいてください。
よくある質問
Q1. VポイントとTポイントは別物ですか?
統合されて同じものになっています。Vポイントの公式サイトには「TポイントはVポイントへ」と掲げられており、Tポイント1ポイントが青と黄色のVポイント1ポイントに変わること、手続きは不要で自動的に変わることが案内されています。詳しくはTポイントからVポイントへの統合をまとめた記事をご覧ください。
Q2. VpassのVポイントとお店で貯めたVポイントを1つにまとめられますか?
まとめられます。Vポイントの公式サイトには、連携の手続きをするとポイントが合算できると記載されています。三井住友カードのVpass、またはVポイントPayアプリからID連携の手続きを行ってください。
Q3. Vポイントを他社ポイントに交換することはもうできませんか?
三井住友カードの公式サイトによると、Vpass側からの他社ポイント・マイレージへの移行は2026年3月31日23時59分をもって終了しています。ただし提携カード独自メニューは継続し、Vポイントサイト側が提供する交換メニューは引き続き利用できると案内されています。窓口が変わったと考えてください。
Q4. ポイントが支払い金額より多い場合、余った分は現金でもらえますか?
もらえません。三井住友カードの公式サイトには、ポイントが支払い金額を超過していても3か月繰越後の残高は失効し、現金が口座に振り込まれることはないと明記されています。充当は請求額に見合う範囲で行ってください。
Q5. Vポイントの使い道でレートが下がるものはありますか?
公式サイトに記載されている主な使い道は、VポイントPayへのチャージ、Visaプリペへのチャージ、キャッシュバック、SBI証券での買付、Vふるさと納税のいずれも1ポイント=1円(1円分)です。他社ポイントやマイルへ移す場合はレートが変わりますので、そちらは移行先ごとの条件を確認してください。
Q6. カードを解約したらVポイントはどうなりますか?
有効期限が最終変動日から1年間という仕組みである以上、動きがなくなれば失効に向かいます。解約を検討する段階で残高を確認し、使い切るか有効期限を延ばす操作をしておくのが安全です。カード整理の進め方はクレジットカードのポイント使い道を解説した記事もあわせて参考にしてください。
まとめ
いまのVポイントは、他社への移行で伸ばすタイプから、1ポイント=1円でしっかり使い切るタイプへと性格が変わっています。VポイントPayへのチャージ、支払いへの充当、SBI証券での買付、Vふるさと納税と、1ポイント=1円のルートが複数用意されているので、使い道に困ることは少ないはずです。
気をつけたいのは、Vpass側とVポイントサイト側という2つの窓口の存在と、最終変動日から1年という有効期限です。この2点さえ押さえておけば、取りこぼしはほぼ防げます。他社ポイントとの交換レートを横断的に比べたい方はクレジットカードのポイント交換レートを比較した記事もご覧ください。
本文の内容は記事執筆時点の公式サイトの記載です。条件は変更されますので、三井住友カードのVポイント解説ページ、Vポイントのポイント移行サービス終了に関するお知らせ、Vポイント公式サイト、ANAの提携ポイント交換ページで最新の内容をご確認ください。
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