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クレジットカードの海外緊急サービスとは?使える中身と無料・有料の線引き

カードの基礎知識

海外でカードが手元からなくなったとき、あるいは現金が尽きたとき。「カード会社に電話すればなんとかなる」と漠然と思っている方は多いと思います。実際なんとかなるのですが、何がどこまで無料で、何にお金がかかるのかを知らないまま現地で電話をかけると、想定していなかった請求が後から届きます。

この記事では、海外で使える「緊急サービス」として具体的に何が用意されているのかを、国際ブランドとカード会社の公式ページに書かれている内容だけで整理します。紛失したときの初動そのものは別の記事で扱っているので、ここでは「緊急サービスのメニューには何が並んでいるのか」に絞ります。

公式サイトで確認できなかった項目は、数を揃えるために推測で埋めることはしません。空欄のまま「公式サイトで確認してください」と書きます。

ナビ助
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海外の緊急サービスって、実は2階建てなんだ。ブランド側の窓口と、カード会社側の窓口。どっちに何を頼めるかを先に分けておくと分かりやすいペン!

海外の緊急サービスは「国際ブランド」と「カード会社」の2階建て

海外でトラブルが起きたとき、連絡先の候補は2種類あります。

  • 国際ブランド(Visa・JCBなど)が世界共通で運営している窓口
  • カードを発行した会社(三井住友カード、JCB、三菱UFJニコスなど)の窓口

この2つは役割が違います。ブランド側の窓口は「発行会社に連絡が取れないとき」の受け皿として設計されています。Visaは公式ページで、まず発行会社に連絡することを求めたうえで、「カード発行会社に連絡できない場合は、Visaグローバルカスタマーアシスタンスサービスが紛失盗難報告、緊急カード再発行手続きのサポートをいたします」と説明しています。

つまり第一報は発行会社、それが無理ならブランド窓口という順番です。この順番を知っているだけで、深夜の海外で無駄に迷う時間が減ります。

Visaの緊急サービス(GCAS)でできること

Visaが用意しているのが「Visaグローバル・カスタマー・アシスタンス・サービス」、公式ページではGCASと略されています。Visaは「カードを紛失したり、盗難に遇ってしまったら、Visaグローバル・カスタマー・アシスタンス・サービスが、世界中どこでも年中無休24時間体制でお手伝いいたします」と記載しています。

カードの利用停止

Visaの担当者が紛失・盗難に遭ったカードを停止し、直ちに銀行(発行会社)に連絡する、と公式に書かれています。カードが手元になくカード番号が分からない場合でも、届け出そのものはできると案内されています。

緊急カードの再発行

Visaは「Visaは、お客さまの銀行と連携し、24~72時間以内にお客さまのデビットカードまたはクレジットカードを再発行できるよう手配します」と説明しています。緊急対応の場合は「銀行の承認が得られ次第、1~3営業日で、緊急カード再発行を受けることもできます」という記載です。いずれも一部制限・制約が適用されるとも明記されています。

緊急キャッシング(現金の用立て)

これが意外と知られていないメニューです。Visaは「お客さまの所在地の近くで、銀行の承認から通常数時間以内に現金をご用立てすることもできます」と記載しています。再発行カードが届くまでのつなぎ資金、という位置づけです。

ポイント

GCASの連絡先として公式に案内されているのは、コレクトコール +1-303-967-1096 です。Visaは「コレクトコールのお手続きを取らず、直接1-303-967-1096に電話された場合は通話料金がお客様負担になります」と注意書きを添えています。ここは間違えると自腹になる部分です。

JCBの海外サービスは「窓口が現地にある」のが特徴

JCBは、電話窓口に加えて現地の有人窓口を持っているのが他と違うところです。公式ページで確認できる範囲を整理します。

JCBプラザコールセンター(海外)

JCBは「クレジットカードの紛失・盗難のお問い合わせはもちろん、海外旅行中の万が一の事故や緊急トラブル時に日本語・英語で相談できるサービスです。(24時間・年中無休)」と説明しています。日本語で相談できる24時間窓口という点が、慣れない土地では効いてきます。

JCB PLAZA(現地の窓口)

JCB PLAZAは、世界各地に設置された海外サービス窓口です。公式サイトによると、共通サービスとして次が案内されています。

  • JCB加盟店情報、JCB特典情報、観光情報の案内
  • JCB加盟店の予約(ホテル、レストラン、オプショナルツアー、各種チケットなど)
  • 緊急サポート(JCBカードの紛失・盗難時のサポート)
  • Wi-Fi無料利用サービス

ここには条件が付いています。JCBは加盟店の予約について「代金をJCBカードでお支払いされることを条件として手配します」と明記しています。また「JCB PLAZAが所在する国・地域に在住の方」「JCB PLAZAが所在する国・地域で発行されたカードをお持ちの方」は利用できないとも書かれています。

設置都市は、JCBプラザ ラウンジがホノルル・グアム・ソウル・台北・香港・バンコク・パリ・シンガポール・アメリカ本土、JCBプラザがロサンゼルス・サンフランシスコ・サイパン・トロント・上海・北京・台北・バリ・ホーチミンシティ・セブ・クアラルンプール・シェムリアップ・シドニー・ケアンズと案内されています(記事執筆時点)。

海外専用緊急再発行カード

JCBは、海外で紛失・盗難に遭った場合に希望者へ緊急再発行を行い、指定のJCBプラザで受け取れると案内しています。受け取りにかかる時間は場所によって違います。

受け取り場所 所在地(公式記載) 受け取りまで
JCBプラザ ラウンジ ホノルル・グアム・香港・ソウル・バンコク 即日受け取り可能
JCBプラザ ロサンゼルス・サンフランシスコ・サイパン・バリ・セブ・クアラルンプール・シドニー・ケアンズ・台北 原則2〜5営業日

JCBは「上の表以外のJCBプラザでは受け取りができません」「発券機の故障等により受け取りまでに数日かかる場合があります」とも注記しています。どこにいても即日で再発行される、という話ではありません。

ナビ助
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即日で受け取れるのは5都市だけ。そこ以外だと2〜5営業日かかるんだ。旅程が短いなら、予備のカードを別で持っていくほうが確実だよ。

プラザがないエリアはどうするのか

JCBは、プラザやプラザ ラウンジが設置されていないエリア向けに「JTBグローバルアシスタンス 海外緊急サポートネットワーク」を案内しています。公式には「海外旅行中の万が一の事故や、パスポートの紛失・盗難などの緊急トラブル時には、日本語で相談できます」と書かれており、カードそのものではなくパスポート紛失のようなトラブルも相談対象として挙げられています。ただし「一部、対象とならないカードがあります」との注記付きです。

無料のサービスと、お金がかかるサービス

ここが本題です。緊急サービスは「全部タダ」ではありません。公式に金額や無料の記載がある部分を並べます。

項目 公式に確認できた内容
JCBプラザコールセンター(日本)での渡航前の予約手配 予約手配料・通話料は無料と明記
JCB紛失盗難受付デスク(海外)への電話 トールフリー。ただしホテルや携帯電話からは通話料が有料、または利用できない場合があると注記
JCBの紛失・盗難による再発行手数料 ザ・クラス/プラチナ/ゴールド ザ・プレミア/ゴールド/ネクサスカードは無料。それ以外のクレジットカード(一般カードなど)は1,100円(税込)。JCBザ・クラス メタルカードは33,000円(税込)
GCASのコレクトコール コレクトコールの手続きを取らずに直接かけた場合は通話料が自己負担
ホテルからの発信 JCBは「別途ホテルからサービスチャージや電話代などの料金を請求される場合があります」と注記
注意

「緊急カード発行は有料か無料か」は、カードのランクで変わります。JCBの場合、紛失・盗難による再発行手数料が無料になるのはゴールド以上で、一般カードは1,100円(税込)と公式のよくあるご質問に記載されています。年会費の安いカードほど、こうした細かいところで差が出ます。

受付時間が24時間ではない窓口もある

もうひとつ見落としやすいのが受付時間です。「カード会社の窓口=24時間」と思い込んでいると、つながらずに焦ります。

たとえば三井住友カードの付帯保険の事故連絡先であるVJ保険デスク(三井住友海上)は、公式ページに「受付時間 /【日本時間】9:15~17:00 年中無休」と記載されています。紛失・盗難の受付と、保険の事故受付は別の窓口で、受付時間も違います。海外で買った物が壊れた・盗まれたという保険の連絡は、日本時間の営業時間内に行う必要があります。

一方でJCBの紛失盗難受付デスクは24時間・年中無休、Visa GCASも年中無休24時間体制と公式に書かれています。「止める」系は24時間、「保険」系は営業時間内とざっくり覚えておくと外しません。

出発前にやっておくと差がつく3つの準備

VisaもJCBも、公式ページで事前準備を勧めています。書かれている内容をまとめると次の3つです。

  1. カード発行会社名・連絡先電話番号・カード番号を書き留めて、カードとは別の場所に保管する。Visaは出発前の準備としてこれを明記しています。
  2. 滞在国からのトールフリーダイヤル番号を控えておく。国ごとに番号が違うため、現地で調べるのは手間がかかります。
  3. コレクトコールの手順を確認しておく。国際電話会社に連絡してコレクトコール先の番号を伝える、という手順が必要です。コレクトコールを取り扱っていない国・地域もあるとVisaは注記しています。
ナビ助
ナビ助
この3つ、スマホのメモじゃなくて紙に書いて財布と別の場所に入れておくのがコツ。スマホごと盗られたら、メモも一緒に消えるからね。

よくある質問

Q. 緊急カードの再発行は、どこにいても即日でできますか?

A. できません。JCBの海外専用緊急再発行カードは、即日受け取りができる場所としてホノルル・グアム・香港・ソウル・バンコクが挙げられており、それ以外の受け取り可能なJCBプラザでは「原則、受け取りまでに2~5営業日かかります」と公式に記載されています。Visaも緊急カード再発行について「銀行の承認が得られ次第、1~3営業日」としており、いずれも即日を約束するものではありません。

Q. 緊急キャッシングは、頼めばすぐ使えますか?

A. Visaは緊急時の現金の用立てについて「銀行の承認から通常数時間以内」と記載しており、発行会社(銀行)の承認が前提になっています。また「一部制限・制約が適用されます」との注記もあります。無条件で現金が受け取れる仕組みではありません。

Q. 医療機関の紹介や通訳は頼めますか?

A. カードや窓口によります。JCBはプラザ非設置エリア向けの案内として「海外旅行中の万が一の事故や、パスポートの紛失・盗難などの緊急トラブル時には日本語で相談できます」と説明しています。具体的にどこまで対応してもらえるかは、お持ちのカードの公式ページと会員規約でご確認ください。この記事では、各社の公式ページで確認できなかった対応範囲は記載していません。

Q. 海外から電話をかけると通話料はかかりますか?

A. かかる場合があります。JCBは海外の紛失盗難受付デスクについて「通話料は無料(トールフリー)です。ただし、携帯電話からおかけの場合、通話料が有料または利用できない場合があります」と明記しています。ホテルの電話からかけた場合も、ホテル所定のサービスチャージや電話代が請求される場合があると注記されています。

Q. 現地に住んでいてもJCB PLAZAは使えますか?

A. 使えません。JCBは「JCB PLAZAが所在する国・地域に在住の方は、JCB PLAZAを利用できません」「JCB PLAZAが所在する国・地域で発行されたカードをお持ちの方は、JCB PLAZAを利用できません」と公式に記載しています。あくまで日本から旅行・出張で訪れる方向けのサービスです。

Q. カード番号が分からなくても連絡できますか?

A. Visaは「カードがお手元になくとも、紛失・盗難の届け出ができるようVisaの担当者がお手伝いできます」と記載しています。ただし手続きをスムーズに進めるためには、カード番号や発行会社名を控えてあるに越したことはありません。

まとめ

海外の緊急サービスを整理すると、押さえるべき点は3つに絞られます。

  • 窓口は2階建て。まず発行会社、つながらなければ国際ブランドの窓口です。
  • 緊急再発行と緊急キャッシングは「あるが、即日とは限らない」。都市と発行会社の承認しだいです。
  • 無料と有料の線引きを出発前に確認しておく。再発行手数料はカードのランクで変わり、通話料も発信元で変わります。
注意

付帯サービスの内容・受付時間・手数料は改定されることがあります。この記事は記事執筆時点の各社公式サイトの記載に基づいています。渡航前に、お持ちのカードの公式サイトで最新の内容をご確認ください。

ナビ助
ナビ助
出発前の10分で連絡先をメモしておけば、現地の1時間が助かるペン!これだけはやっておこう。

付帯サービス全体の話はコンシェルジュに何を頼めるかを整理した記事ショッピング保険の対象と対象外もご覧ください。

公式情報はVisa「カード紛失/停止手続き」JCB「紛失・盗難海外サポート」JCB PLAZAJCBのトラベルサービスの各ページで確認できます。

※この記事の情報は記事執筆時点のものです。サービス内容・受付時間・手数料は変更される場合があります。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。

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