「分割払いの残りを一気に返したい」「リボ払いの手数料がもったいないから、早く返済を終わらせたい」。そんなときに活用できるのが「繰り上げ返済」です。
繰り上げ返済を行うと、残高が減った分だけ手数料が軽減されるため、支払い総額を大幅にカットできます。例えばリボ払い残高30万円に対して10万円を繰り上げ返済するだけで、手数料を約半分に削減できるケースもあるのです。
この記事では、繰り上げ返済の仕組みから具体的なやり方、カード会社別の手続き方法、注意点まで詳しくまとめました。分割払いやリボ払いを利用している方は、ぜひ参考にしてください。

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繰り上げ返済とは?
繰り上げ返済とは、分割払いやリボ払いの残高を、毎月の支払い日以外のタイミングで追加返済することです。「臨時返済」「追加入金」「随時返済」とも呼ばれます。
繰り上げ返済には2つのパターンがあります。
- 一部繰り上げ返済:残高の一部を追加で返済する方法
- 全額繰り上げ返済(一括返済):残高の全額を一度に返済して完済する方法
どちらの場合も、残高が減ることでその後に発生する手数料が軽減されるのが最大のメリットです。
繰り上げ返済で手数料はいくら節約できる?
具体的な数字でシミュレーションしてみましょう。
リボ払いの場合
リボ払い残高30万円(手数料率 年15.0%、毎月の支払い額1万円)のケースです。
| 項目 | 繰り上げ返済なし | 10万円を繰り上げ返済 |
|---|---|---|
| 完済までの期間 | 約41ヶ月 | 約24ヶ月 |
| 手数料合計 | 約7万円 | 約3.5万円 |
| 支払い総額 | 約37万円 | 約33.5万円 |
10万円を繰り上げ返済するだけで、手数料を約3.5万円も節約でき、完済も17ヶ月早まります。金銭的にも精神的にも大きなメリットがあるのです。
分割払いの場合
10万円を12回分割払い(手数料率 年14.5%)で利用し、6回目の支払い後に残りを一括返済した場合です。
- 通常の手数料合計:約8,040円
- 繰り上げ返済後の手数料合計:約4,500円程度
- 節約額:約3,500円の節約
分割払いの場合も、早く返すほど手数料は安くなります。

繰り上げ返済のやり方【カード会社別】
繰り上げ返済の方法は、カード会社によって異なります。主な方法は以下の3つです。
方法1:振込で返済
カード会社が指定する口座に、返済したい金額を振り込む方法です。
- カード会社に電話またはWebで繰り上げ返済の申し込み
- 振込先口座と振込金額の案内を受ける
- 指定口座に振り込む
- 入金確認後、残高に反映
振込手数料は自己負担になるケースがほとんどです。ネットバンキングの無料振込枠を活用すると、余計なコストを抑えられます。
方法2:ATMで返済
提携ATMからカードを使って返済する方法です。コンビニATMに対応しているカード会社も多く、手軽に繰り上げ返済ができます。
- 提携ATMにカードを挿入
- 「返済」や「入金」を選択
- 返済したい金額を入金
ATM手数料がかかる場合もあるため、事前に確認しておきましょう。
方法3:Webサイト・アプリから返済
一部のカード会社では、Webサイトやアプリから繰り上げ返済の手続きが可能です。次回の支払い日に増額して引き落とす形になるケースが多いです。
主要カード会社の繰り上げ返済方法
| カード会社 | 手続き方法 | 対応チャネル |
|---|---|---|
| 三井住友カード | Vpassから「臨時のお支払い」を申し込み | 振込 / ATM |
| JCBカード | MyJCBまたは電話で申し込み | 振込(まとめ払い・一部返済ともに対応) |
| 楽天カード | 楽天e-NAVIから「リボ残高のおまとめ払い」 | Web / コンビニATM |
| エポスカード | エポスATMやコンビニATM、銀行振込 | エポスATMなら手数料無料 |
エポスカードはエポスATMでの繰り上げ返済が手数料無料です。振込手数料を節約したい方はATM返済を検討してみてください。
繰り上げ返済の注意点
1. 事前にカード会社への連絡が必要な場合がある
カード会社によっては、繰り上げ返済の前に電話やWebでの事前申し込みが必要です。いきなり振り込んでも残高に反映されないことがあるため、必ず手続きの流れを確認しましょう。
2. 振込手数料やATM手数料がかかる
繰り上げ返済自体に手数料はかかりませんが、振込やATM利用にかかる手数料は自己負担です。少額の繰り上げ返済だと振込手数料のほうが高くついてしまうこともあるため、ある程度まとまった金額で返済するのが効率的です。
3. 反映タイミングに注意
繰り上げ返済の入金確認から残高への反映まで、数日かかることがあります。次回の引き落とし日の直前に繰り上げ返済をしても、その月の引き落とし額には反映されない場合があるため、余裕を持って手続きしましょう。
4. 全額返済の場合は端数に注意
全額を繰り上げ返済する場合、日割りの手数料が加算されるため、残高ちょうどの金額では完済できないことがあります。正確な返済金額はカード会社に確認してください。

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繰り上げ返済すべきベストなタイミング
「いつ繰り上げ返済するのがベスト?」という疑問への答えは明確です。
お金に余裕ができたら、なるべく早く返済する。これに尽きます。
手数料は残高に対して日割りで発生するため、1日でも早く返済すればその分だけ手数料を節約できます。以下のようなタイミングが繰り上げ返済のチャンスです。
- ボーナスが入ったとき
- 臨時収入があったとき
- 貯金に余裕ができたとき
- 固定費を見直して浮いたお金があるとき
生活費を削ってまで繰り上げ返済するのは避けましょう。急な出費に備えて最低限の貯金は確保した上で、余裕資金で返済するのが原則です。
繰り上げ返済と一緒に検討したいこと
リボ払いから分割払いへの変更
リボ払いの残高が大きい場合、一部のカード会社では「リボ残高を分割払いに変更」できるサービスがあります。手数料率が下がる場合もあるため、繰り上げ返済と合わせて検討してみてください。
支払い額の増額
リボ払いの月々の支払い額を増額するだけでも、手数料の節約効果があります。繰り上げ返済ほどの即効性はありませんが、毎月の支払い額を少しでも上げておくと完済が早まります。
よくある質問
Q. 繰り上げ返済にペナルティはある?
いいえ、クレジットカードの繰り上げ返済にペナルティや違約金はありません。住宅ローンなどとは異なり、いつでも自由に追加返済できます。
Q. 繰り上げ返済は信用情報に影響する?
繰り上げ返済自体がネガティブな影響を与えることはありません。むしろ、きちんと返済している記録が残るため、信用情報にはプラスに働く可能性があります。
Q. キャッシングの繰り上げ返済もできる?
はい、キャッシング利用分も繰り上げ返済可能です。キャッシングの金利はショッピングのリボ手数料より高いことが多い(年18.0%前後)ため、キャッシングの繰り上げ返済は特に効果的です。
Q. 1,000円単位でも繰り上げ返済できる?
カード会社やATMによって最低入金額が異なります。1,000円単位で対応しているところもあれば、1万円単位のところもあります。事前にカード会社に確認しておきましょう。

まとめ:繰り上げ返済は手数料との戦いの最強武器
繰り上げ返済は、分割払いやリボ払いの手数料を節約するための最も効果的な方法です。ポイントは以下の3つです。
- お金に余裕ができたら、なるべく早く返済する
- 全額が難しければ、一部だけでも返済する
- 特にリボ払いの繰り上げ返済は効果絶大
「まだ余裕があるから来月でいいか」と先延ばしにすると、その分だけ手数料が積み重なっていきます。繰り上げ返済は早ければ早いほどお得です。まずはお手持ちのカード会社の繰り上げ返済方法を確認するところから始めてみてください。
各カード会社の繰り上げ返済の詳細は三井住友カード公式サイトやJCB公式サイトで確認できます。リボ払いの仕組みや手数料計算については日本クレジット協会にもわかりやすい解説がありますので、合わせてチェックしてみてください。
※この記事の情報は執筆時点のものです。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。
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